歯茎の病気

歯茎の病気

「歯茎が痛いんだけど、虫歯かな?何かの病気かな?」

歯茎が痛い場合、虫歯の可能性も考えられますが、もっとも考えられる
病気は炎症です。炎症と一言で言っても、さまざまな原因があります。

まずは、口内炎。
歯茎や、口の中の粘膜にできる炎症で、しみたり、飲食をとると痛かったり、
しゃべり辛かったりします。主に、鉄・ビタミン不足、歯ブラシなどで
傷つけたところからばい菌が入り起こるといわれています。

次に、歯肉炎。
歯を磨いたときに歯茎から血が出たり、歯がしみたりします。
歯の周りの歯茎に起こり、放っておくと骨や歯根膜に影響を与え、
歯が抜け落ちてしまうこともある怖い病気です。原因は歯垢、
歯石の中の細菌といわれています。

炎症以外にも、歯茎の病気はいろいろあります。

まずは、カンジタ。
体内の中のカビの一種が原因で、口の中の粘膜が白い偽膜で覆われます。
進行するとこれが剥がれ発赤や痛みを起こします。高齢者や抵抗力が
弱っている方、抗生物質を長期に飲んだときなどによく見られます。

次に、歯肉ガン。
歯肉、つまり歯茎にできるガンで、口の中にできるガンのうち、舌ガンの
次に多いといわれています。歯茎の痛みの他に、歯茎の出血・腫れ・歯が
ぐらつき痛む・唇の感覚がなくなる・口が開けづらくなるなどの症状が
見られます。

このように、歯茎の痛みを放置すると取り返しのつかないことになるような
病気になる(またはなっている)可能性もありますので、しばらく様子をみても、
痛みが治まらないようでしたら、歯科・口腔科を受診するようにしてください。